防犯フィルムは本当に意味がある?選び方と施工方法
この記事では防犯フィルムは意味があるのか。実際のデータをもとに効果や施工に関する情報を紹介します。そして、防犯フィルムを他の対策と組み合わせることで、相乗効果を最大限に引き出す方法を紹介します。防犯対策を考えている方にはきっと役立ちます!この記事を通して、安心で安全な住環境のための最適な防犯対策を見つける術を学んでいきましょう!
防犯フィルムとは?
防犯フィルムは、窓ガラスに貼ることで住居やオフィスの防犯効果を高めるシンプルかつ効果的な手段です。窓ガラスは一般的に最も壊されやすい防犯の弱点とされており、侵入者が建物に侵入するための主要な経路の一つとなっています。防犯フィルムはこの弱点を補強し、侵入を試みる者に対する抑止力となるのです。また、ガラスが割れた場合も破片が飛散することを防ぎ、万が一の災害時でも怪我のリスクを軽減することが期待できます。
防犯フィルムの基本的な効果
まず、防犯フィルムの基本的な効果は、ガラスの破壊を困難にすることです。防犯フィルムは厚さが350μm以上のものを言います。このフィルムは複数の層で構成されており、侵入者がハンマーやバールといった工具を使ってガラスを割ろうと試みても、防犯フィルムは耐貫通性を持ちガラス開口部の破損と貫通を大幅に遅らせ、簡単に割れないようにします。また、防犯フィルムは透明であるため、外観を損なうことなく窓の防犯性能を向上させることができます。※一部、遮熱効果や目隠し効果のある防犯フィルムもあります。
防犯フィルムの使用目的
防犯フィルムの主な使用目的は、住宅やオフィスや店舗などへの強盗や空き巣被害の犯罪行為を未然に防ぐことです。侵入者の手口として鍵のかけ忘れの次に大きな割合を占めるのが窓ガラス破りによる侵入です。ただし、侵入に5分以上かかると約7割が諦めると言われています。(※下記円グラフ)防犯フィルムが施された窓ガラスを割るには、より多くの時間と労力が必要となるため、犯罪者の諦める可能性が高まり、侵入を未然に防ぐことに繋がります。さらに、破壊行為自体が長く騒音を伴うため、近隣住民に気付かれやすくなるという点も防犯効果につながります。このように、防犯フィルムは単なる防犯アイテムとしてだけでなく、安心感を提供する生活のツールとしても活用されているのです。
実際の効果を示すデータ
ここでは、防犯フィルムの効果を実際のデータと共に紹介していきます。防犯フィルムと認定されるフィルム(CP認定品)は、官民合同会議(警察庁、日本ウインドウフィルム工業会、全国防犯協会連合会 等)で決められた、侵入者がピッキングやドア錠のこじ破りなどの行為を開始してから、各製品別に決められた試験の結果、抵抗時間が5分以上であることが確認されたものを「防犯性能が高い建物部品」と定義し、防犯フィルムとして全国各地に普及しています。官民合同会議は、近年の住宅などの建物に侵入して行われる強盗や、侵入窃盗犯が急増し、その手口が凶悪化していることを受けて、防犯性能の高い建物部品の開発と普及を行うことを目的に、平成14年11月25日に官民連携の会議体が構成されています。
実験データと防犯フィルムの有効性
防犯性能の高いフィルムとして認証されるにはいくつかの試験に合格する必要があります。打ち破り試験、こじ破り試験、焼き破り試験。これらの試験でいずれの手口においても攻撃開始から5分以上、人体が通過できる常態にならなかったものを合格としています。打撃による破壊までの時間も大幅に延長され、侵入者が短時間で突破することを困難にしており、防犯フィルムの耐久性と信頼性を裏付けています。
CPマークについて
CPマークは「防犯性能が高い建物部品」ウィンドウフィルムとして合格登録番号されているものにのみ貼付できるマークのことです。CPマーク認定をされている防犯フィルムは、下記が挙げられます。
・フィルムはPET製で、厚みが350μm以上であること
・日本ウインドウ・フィルム工業会が指定する接着剤を使用していること
・日本ウインドウ・フィルム工業会が認定する国家資格の「防犯フィルム施工技能者」が施工すること
弊社は、国家資格を取得しておりますのでCPマーク取得が可能です!
・警察庁による侵入犯に対する調査をもとに建物に対する侵入に5分以上かかると大多数が諦めて他の家を狙うとの結果に基き、様々な侵入攻撃に対して5分間以上防御することができるか実際に試験しクリアしたものだけに使用が許される。
防犯フィルムの選び方と施工方法
防犯フィルムは、窓ガラスに貼ることで侵入者の侵入を阻害し、住宅や店舗などの安全性を高める重要な役割を果たします。適切な防犯フィルムを選ぶことで、より高い防犯性能を得られますが、その際のポイントを理解しておく必要があります。また、施工方法も重要で、効果的に貼ることで防犯フィルムの性能を最大限に引き出すことが可能です。ここでは、効果的な防犯フィルムの選び方と施工の際の注意点について詳しく説明します。
効果的なフィルムの選び方
防犯フィルムは、フィルムの厚さが350μm以上のものを指します。防犯フィルムより薄い350μm未満で100μm以上のフィルムは“防災フィルム”や“貫通対防止フィルム”などと言う呼び方が一般的です。また、防犯フィルムにはUVカット機能が付与しており、フローリングや家具、肌の日焼け対策としても有効です。さらに、透明なフィルムのため景観を損なわず、快適な室内環境を保つことにも有効です。プライバシー保護のために視界を遮断するタイプや、遮熱効果があるタイプも一部あるので、設置場所と周りの環境に応じて決めるのが良いでしょう。
フィルムの施工ポイント
防犯フィルムの施工は、プロに依頼することが薦められています。防犯フィルムはガラス全面に貼ることで侵入抑止力になるため、全面貼りが前提となります。全面貼りは高い施工技術が必要なため、プロに依頼することが推奨されています。また、CPマークを貼付するフィルムに関しては、国家資格の防犯フィルム施工技能者が施工することが必要になります。
CPマークの取得には防犯フィルム施工技能者の有資格者でなければ取得できないため、CPマーク認定品の防犯フィルムを検討中の方は有資格者のプロに依頼することが必要です!適切なフィルム選びと正しい施工方法で、安全かつ快適な住環境を築きましょう。
他の防犯対策との併用
防犯フィルムは窓ガラスの強度を高め、侵入を試みる者に対して効果的な抑止効果を発揮します。しかし、防犯対策は一つに頼るよりも複数の対策を組み合わせて使用することで、より堅固なセキュリティを構築することができます。本節では、防犯フィルムと一緒に併用することで防犯効果をより高める対策について詳しく解説します。
防犯フィルムと併用できる対策
防犯フィルムを活用する際、以下に挙げるような対策を併用することで、一層の安全を確保できます。
■防犯カメラ
防犯カメラは侵入者を監視し、記録することが可能です。防犯フィルムが窓ガラスの破壊を遅らせる間に、カメラは証拠を残します。
■防犯アラーム
防犯アラームも併用したい対策の一つです。窓やドアが不正に開かれた際に警報が鳴ることで、近隣住民にも危険を知らせることができます。
■センサーライト
人の動きを感知して自動点灯するライトは、不審者に心理的なプレッシャーを与えることができます。
■防犯砂利
窓の下に敷いておくと犯罪者が侵入してきた時に、音が出て、侵入を知らせてくれます。※転ぶと怪我をしやすいので、普段歩くところやお子さんの遊ぶところには敷かない。
後日、犯人の特定に役立つのは、防犯カメラ。窓ガラスからの侵入を防ぐ目的には、防犯フィルム。色々な防犯対策を併用することをおすすめいたします!
相乗効果を得るための方法
複数の防犯対策を効果的に組み合わせて相乗効果を得るためには、全体としての防犯システムのバランスを考慮することが重要です。まず、侵入者の視点に立ち、自宅の「弱点」を明確にします。これにより、防犯フィルムだけでなく、どの対策を組み合わせるべきかが見えてきます。例えば、防犯フィルムがガラスの破壊を遅らせる間に110番通報や逃げ道の確保ができたり防犯アラームが作動することで、警察が現場に到着するまでの時間を稼げます。防犯カメラやセンサーライトが視覚的な抑止力を持つ一方で、情報を記録し、後日役立てるための証拠としても機能します。防犯フィルムとその他の対策の併用は、多方面から防犯を強化する手段として非常に有力です。命を守るために、まずはガラスを破らせないことに重点を置くことが最も重要な防犯対策と言えるでしょう。
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ホームセンターやネット通販でも窓ガラスフィルムを購入することはできますが、貼付の可否で「網入りガラス×」「Low-Eガラス×」などと記載されているかと思われます。市販品では熱割れ計算ができないため「念のため×」という意味で表記されておりますが、実際は網入りガラスやLow-Eガラスでも施工可能な場合がございます。そのため、まずはプロに熱割れ計算の相談をすることをおすすめしています。
弊社は現地調査をしてお見積りをお出しした結果、「やっぱりやめようかな」というご選択も全く問題ございません。ご納得いくまでご検討していただけたらと思います。フィルムを貼ろうか迷っている方はお気軽にヨリ窓へお問い合わせください。お客様のご予算やご要望に応じて最適なフィルムをご提案させていただきます。
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