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防犯性能が高い建物部品目録

防犯性能を高める建物部品の概要

建物の安全性を確保するためには、さまざまな部品が連携して防犯性能を向上させる必要があります。これらの建物部品は、侵入を防ぐだけでなく、外部からの攻撃に対して耐性を持たせる役割も果たします。近年では、技術の進歩と共に、防犯性能を重視した建物部品の設計や選択が重要視されており、家やビル、施設などのセキュリティ向上に不可欠な要素となっています。

 

主要な建物部品とその役割

建物の防犯性能に影響を与える主要な部品には、扉・窓・監視システム・施錠装置などがあります。これらは単体としてだけでなく、相互に連動し、総合的なセキュリティレベルを高める役割を担っています。扉は、多くの場合家の入り口や窓から侵入されやすいポイントです。特に防犯性の高い扉は、堅牢な材質と複層構造のロックシステム、強固なヒンジによって、簡単に破壊されにくくなっています。窓は、防犯フィルムや防犯ガラスを使用することで侵入のリスクを軽減可能です。

 

侵入窃盗の発生場所の割合と住宅で発生した侵入窃盗の手口別の割合

 

狙われやすいのは一戸建てであり、共同住宅の3階以下と4階以上を含めると全体の41.6%が住宅を対象とした犯罪となっています。

 

次に、監視システムは侵入者の動きをリアルタイムで把握し、迅速な対応を可能にします。監視カメラやセンサーは、侵入検知と記録を行い、警報システムと連携することで効果を発揮します。施錠装置については、電子錠やスマートロックなどの先進的な鍵管理システムが普及しています。これらは、鍵の複製やピッキングを困難にし、不審者の侵入を抑止します。

これらの建物部品は、単に防犯性を高めるだけでなく、住民の安全と安心を守るための重要な役割を果たしています。建物のセキュリティを強化するためには、これらの基本的な部品の適切な選択と設置が欠かせません。

 

防犯性能向上のための設計ポイント

建物の防犯性能を高める設計には、いくつかの重要なポイントがあります。まず第一に、「侵入経路の最小化」が挙げられます。侵入されやすいポイントを徹底的に把握し、その部分を強化することが必要です。例えば、窓や扉に侵入されやすい箇所には、防犯フィルムや二重ロックを施すだけでなく、物理的に破壊しにくい材質の扉や窓に交換するなどの対策が効果的です。

 

次に、「視認性の確保」です。外から内部が見えにくいプライバシー重視の設計は、侵入者にとってターゲットを選びづらくします。一方で、監視カメラの設置場所やライトの配置も重要です。昼夜を問わず死角となる場所をなくし、監視の容易さを追求することで、防犯性を高められます。また、明るさやセンサーライトの設置も、防犯に有効です。

さらに、「侵入検知と警報システムの連携」も欠かせません。センサーやカメラと連動した警報装置は、侵入者に即座に対応を取らせることができます。これらのシステムは、インターネットと連動しスマートフォンから遠隔操作・監視が可能なものもあり、現代のセキュリティにおいて重要な役割を果たしています。

最後に、これらの設計ポイントを踏まえたうえで、定期的なメンテナンスや最新のセキュリティ技術の導入も重要です。防犯性能を高めるためには、継続的な見直しとアップデートが不可欠です。建物の特性や環境に応じた最適なセキュリティ戦略を立てることで、より安全な住環境を作り上げることが可能となります。

 

防犯性能が高い建物部品の選び方

現代の犯罪傾向に対応するためには、防犯性能の高い建物部品の導入が不可欠です。特に扉や窓、監視・防犯設備は、侵入を防ぐための第一線となるため、その選び方とポイントを理解することが重要です。適切な選択によって、犯罪の抑止効果を高め、住まいや職場の安全性を向上させることができます。

 

セキュリティ性の高い扉・窓の選び方

扉や窓は、不審者が侵入しやすい場所でありながら、性能次第で防犯性能を大きく左右します。まず、扉の選定においては、防犯性能の基準を満たした特殊な材質と構造を持つ製品を選ぶことが重要です。具体的には、強固な素材(例えば鋼製や複合素材)、高性能ロックシステム、防破壊性の高い構造が求められます。多点施錠システムは、従来の単一施錠よりも突破が難しく、侵入にかかる時間を延ばします。

窓については、防犯ガラス・防犯フィルムが効果的です。防犯ガラスや防犯フィルムは、通常のガラスに比べて破壊に時間がかかるため、侵入者にとって大きな障壁となります。

 

防犯フィルム 割合

 

窓枠や鍵の耐破壊性も重要で、防犯に特化したメーカーの製品を選択することをおすすめします。

扉と窓の選び方においては、認証マークの有無も確認ポイントです。警察庁の「防犯性能表示」制度や、日本防犯建物部品協会JSAの認証を取得した製品は信頼性が高いです。加えて、管理やメンテナンスのしやすさも考慮し、長期的に効果を維持できる製品を選ぶことがポイントです。

 

CPマーク

 

官民合同会議(警察庁、国土交通省、経済産業省等)では、侵入者がピッキングやドア錠のこじ破りなどの行為を開始してから、建物の内部に侵入が可能になるまでの時間を「抵抗時間」と呼び、各製品別に決められた試験の結果、抵抗時間が5分以上であることが確認されたものを「防犯性能が高い建物部品」と定義している。

 

※出典:日本ウインドウ・フィルム工業会

 

CPマークが貼付されていることで、侵入者にガラス破りが困難であると心理的にも効果を忠告することができるため、視覚的にも有効性があります。

 

高性能な監視・防犯設備の導入ポイント

効果的な防犯には、物理的な防盗具だけでなく、最新の監視・防犯設備の導入も不可欠です。監視カメラやセンサーは、侵入を早期に発見し、証拠を残す役割を担います。導入の際には、設置場所と監視範囲をきちんと計画することが成功の鍵です。

防犯カメラは死角をなくすように配し、夜間も鮮明に映像を記録できる夜間モードを備えたモデルを選びます。屋外設置の場合、防水・耐候性能の高いタイプを選び、固定式と可動式の両方をバランスよく設置することが望ましいです。また、映像の保存方法も重要で、クラウド保存や長期保存可能なHDD録画システムの利用を検討しましょう。

 

センサー類については、出入口や窓に設置するドア/窓センサー、動体検知センサー、侵入者を感知する赤外線や超音波センサーの選択が基本です。これらは、無人時に侵入を検知し、スマートフォンへの通知や警報を鳴らす仕組みと連動させることが一般的です。

さらに、防犯設備の導入にあたっては、専門業者のアドバイスを受け、システムの連携や設置場所の見直しを行うことが重要です。単に高性能な機器を導入すれば良いわけではなく、自宅や施設の構造、出入口の配置、照明との連動など、多角的な視点から計画を立てることが、効果的な防犯対策につながります。安全な環境づくりのためには、最新技術の導入とともに、適切な管理と定期的な点検を続けることが大切です。

 

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