ブログ一覧


地震で窓ガラスが割れる震度は?原因・対策・カーテン・保険を解説

地震で窓ガラスが割れるのは「震度いくつから?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、窓ガラスが必ず割れる震度はありません。気象庁の解説表では、震度5弱で「まれに窓ガラスが割れて落ちることがある」、震度5強では「窓ガラスが割れて落ちることがある」とされています。

ただし、同じ震度でも建物・階数・サッシ・ガラス・揺れ方によって被害は変わります。この記事では、地震で窓ガラスが割れる理由と、飛散防止フィルム・カーテン・合わせガラス・保険の考え方を、公的資料と専門資料に基づいて簡潔に解説します。

30秒でわかる答え

  • 割れる震度:決まりはない。気象庁の記載は震度5弱から
  • 主な原因:窓枠の変形と、家具・物の衝突
  • 現実的な対策:家具固定+JIS A 5759の飛散防止性能を確認したフィルム
  • カーテン:室内への飛散を抑える補助になるが、フィルムの代わりではない
  • 保険:窓ガラスだけの損害は、地震保険でも一般に支払対象になりにくい

地震で窓ガラスが割れる震度は?

「震度○以上なら必ず割れる」という境界はありません。気象庁の「震度階級関連解説表」は、震度ごとに比較的多く見られる現象を示した目安です。

震度 気象庁が示す窓ガラスの状況
5弱 まれに窓ガラスが割れて落ちることがある
5強 窓ガラスが割れて落ちることがある
6弱 壁のタイルや窓ガラスが破損・落下することがある
6強 窓ガラスが破損・落下する建物が多くなる
7 窓ガラスが破損・落下する建物がさらに多くなる

つまり、検索への最も正確な答えは、「気象庁の表では震度5弱から記載されるが、割れるかどうかは震度だけでは決まらない」です。

同じ震度でも、揺れの周期・継続時間・地盤・建物の状態で被害は異なります。中高層建物の上層階では、地表より揺れが大きくなる場合もあります。

根拠:気象庁「震度階級関連解説表」

地震で窓が割れる理由は何ですか?

主な理由は、窓枠の変形と家具・物の衝突の2つです。

1.建物と窓枠が変形する

地震で建物が横方向に変形すると、サッシも平行四辺形のようにゆがみます。ガラスの端が枠に当たったり、ガラスが変形に追随できなくなったりすると、端部から亀裂が入ることがあります。

板硝子協会も、地震による破損原因として「窓枠の変形」と「家具などの衝突」を挙げ、設計時の適切なエッジクリアランスが重要だと説明しています。

2.家具・家電・置物がぶつかる

固定されていない家具や物が移動・転倒し、窓ガラスへ衝突して割れることがあります。東京消防庁によると、地震によるケガの約30~50%は、家具類の転倒・落下・移動が原因とされています。家具固定は、窓の破損と人のケガの両方を減らす基本対策です。

3.古いサッシや硬化したパテなどの影響

建築研究所が1978年宮城県沖地震の窓ガラス被害を調査したところ、破損したガラスの多くは、はめ殺し窓で硬化性パテ止めのものでした。これは古い事例ですが、震度だけでなく、窓の納まりや劣化状態が破損に影響することを示しています。

地震で窓ガラスが割れない・飛び散らない対策は?

窓を絶対に割れなくする方法はありません。「割れる原因を減らす対策」と「割れた後のケガを減らす対策」を組み合わせることが大切です。

対策 主な役割 注意点
家具の固定・配置変更 家具や物の衝突を防ぐ 窓枠の変形による破損は防げない
サッシ・パッキンの点検 劣化や不適切な納まりを確認する 古い窓はガラス店・サッシ店の確認が必要
飛散防止フィルム 割れた破片の飛散を抑える ガラス自体を割れなくするものではない
合わせガラス 中間膜で破片を保持しやすい ガラス交換が必要で、費用・納まりの確認が必要
カーテン・ブラインド 室内への飛散を抑える補助 隙間や床への落下まで防ぐ性能保証はない
靴・ライトを寝室に置く 破損後の避難時のケガを減らす ガラスの破損・飛散そのものは防げない

既存の窓を生かすなら、家具固定+性能を確認した飛散防止フィルム+カーテンが始めやすい組み合わせです。新築や窓交換を伴うリフォームなら、破片保持性能に優れる合わせガラスも選択肢になります。

必要な窓だけ確認したい方へ

窓全体の写真と、おおよその横幅・高さがわかれば、施工可否や優先順位を確認しやすくなります。ご相談後に施工を見送っても問題ありません。

写真を送って窓の地震対策を無料相談する

地震対策にガラス飛散防止フィルムは有効?

はい。飛散防止フィルムは、ガラスが割れた後に破片が広く飛び散るのを抑える対策です。総務省消防庁と内閣府も、家庭の地震対策としてガラスへの飛散防止フィルムを案内しています。

ただし、フィルムなら何でも同じではありません。建築窓ガラス用フィルムの現行規格はJIS A 5759:2024です。地震対策では、次の性能表示を確認すると判断しやすくなります。

  • GI:人体などの衝突による「衝撃破壊」に対応する飛散防止性能
  • GD:地震時の窓枠のゆがみを想定した「層間変位破壊」に対応する飛散防止性能

JISのガラス飛散防止性能では、試験後の飛散防止率95%以上が基準です。これは試験条件下で破片の飛散を抑えた割合であり、「ガラスが95%割れない」という意味ではありません。

地震対策なら、メーカーの仕様書やJIS A 5759適合品ラベルでGDを確認し、日常の衝突対策も考える場合はGIとGDの両方を確認するのがポイントです。厚みや安さだけで判断しないようにしましょう。

 

【GI:人体などの衝突による「衝撃破壊」に対応する飛散防止性能】

 

衝撃破壊対応試験イラスト図

【GD:地震時の窓枠のゆがみを想定した「層間変位破壊」に対応する飛散防止性能】

 

層間変位破壊対応試験

JIS A 5759適合品の確認はこちらをクリック←チェック

 

施工前に確認したい3点

  1. ガラスの種類:網入り・複層・Low-E・型板・強化ガラスなど
  2. 施工可否と熱割れリスク:方角、日射、カーテン、家具との距離も確認
  3. 施工範囲と経過年数:原則としてガラス面全体へ施工し、古いフィルムは点検する

フィルムは有機材料のため経年劣化します。交換時期は製品・向き・環境で異なりますが、3Mは内貼り垂直面で10~15年前後を一つの目安としています。施工年月が不明、白濁・浮き・ひび・端部の剥がれがある場合は点検をおすすめします。

詳しくは、窓ガラスの飛散防止フィルムとは?効果・選び方・注意点、JIS A 5759とCPマークの違いもご覧ください。

地震で窓ガラスが割れたとき、カーテンは効果がある?

閉めたカーテンは、室内側へのガラス片の飛散を抑える補助になります。内閣府も、飛散防止フィルムに加えて、カーテンを閉めておくことは屋内への飛散に効果があると案内しています。

ただし、カーテンはガラスに密着していないため、隙間からの飛散や床への落下をすべて防ぐものではありません。カーテンだけで「安全」と考えず、飛散防止フィルムとの併用が安心です。

  • 就寝時はカーテンを閉める
  • ベッドや布団を窓の真下・窓際から離す
  • 枕元に底の厚い履物とライトを置く

根拠:内閣府「今日から始める私の防災」

地震で割れた窓ガラスはどこまで飛ぶ?

室内での飛散距離は、窓の大きさ・高さ・割れ方・衝突物・カーテン・家具配置によって変わるため、一律に「何メートル」とは断定できません。

参考として、建築研究所の1978年宮城県沖地震の調査では、建物外へ落下したガラスの水平飛散距離は、地面で跳ねた距離を含めて落下高さの2分の1以下でした。ただし、これは特定の地震・建物を対象とした屋外落下の調査結果であり、すべての窓や室内へそのまま当てはめられる数字ではありません。

距離を予測するより、寝る場所・避難経路・人が長く過ごす場所へ破片を広げない備えを優先しましょう。

地震で割れた窓ガラスは保険で直せる?

窓ガラスだけの損害は、地震保険でも一般に保険金の支払対象になりにくい点に注意が必要です。

通常の火災保険では、地震・噴火・津波を原因とする損害は原則として補償されず、住宅では地震保険を火災保険とセットで契約します。しかし地震保険は、修理費を一件ずつ補償する仕組みではありません。建物の主要構造部(土台・柱・壁・屋根など)の損害割合により、全損・大半損・小半損・一部損を認定します。

一部損の基準は、主要構造部の損害額が建物時価の3%以上です。窓ガラスは主要構造部に含まれないため、窓ガラスだけが割れた場合は、通常は支払対象になりません。

ただし、契約内容、特約、建物全体の損害状況で判断は変わります。店舗・事務所など住居専用ではない建物は、住宅向け地震保険の対象外となるため、事業用保険の地震危険補償も含めて保険会社へ確認してください。

割れた後に行うこと

  1. 窓へ近づかず、人とペットを離す
  2. 安全な位置から写真・動画を残す
  3. 保険会社、管理会社・大家さんへ連絡する
  4. 余震による落下に注意し、専門業者へ依頼する

どの窓から地震対策をすればいい?

一度にすべて施工するのが難しい場合は、割れたときのケガと避難への影響が大きい窓から優先します。

優先したい窓 理由
寝室・子ども部屋 夜間・停電時に破片を見つけにくい
玄関・廊下・階段付近 避難経路をふさぐおそれがある
大きな掃き出し窓・FIX窓 破損時のガラス量が多くなりやすい
家具・家電に近い窓 移動・転倒した物が衝突する可能性がある
店舗・施設・クリニックの大きな窓 来客・利用者の安全と避難動線に関わる

マンションや賃貸物件は、窓ガラスやサッシが共用部分として扱われることがあります。フィルム施工やガラス交換の前に、管理規約・管理会社・大家への確認をおすすめします。

防災全体を見直したい方は、防災対策完全ガイド|地震・台風・ガラス飛散を窓ガラスフィルムで備えるもあわせてご覧ください。

よくある質問|地震と窓ガラス

Q.震度4でも窓ガラスは割れますか?

A.気象庁の解説表で窓ガラスの破損が記載されるのは震度5弱からです。ただし、劣化、既存の傷、家具の衝突などがあれば、震度4以下でも絶対に割れないとはいえません。

Q.飛散防止フィルムを貼れば窓は割れませんか?

A.いいえ。飛散防止フィルムの主目的は、割れた後の破片の飛散を抑えることです。ガラスの破損、サッシの変形、建物の損傷を防ぐものではありません。

Q.地震対策はカーテンだけでも大丈夫ですか?

A.カーテンは室内への飛散を抑える補助になりますが、隙間や床への落下まで確実に防ぐものではありません。家具固定や飛散防止フィルムとの併用がおすすめです。

Q.網入りガラスなら地震でも安全ですか?

A.網入りガラスは主に防火目的のガラスで、地震で割れないガラスではありません。破損や破片の落下は起こり得ます。フィルムを貼れる場合もありますが、熱割れリスクの確認が必要です。

Q.強化ガラスと合わせガラスは同じですか?

A.違います。強化ガラスは割れると細かな粒状になりやすいガラスです。合わせガラスは2枚のガラスの間の中間膜が破片を保持しやすく、飛散・脱落の抑制に向いています。

Q.窓ガラスだけ割れた場合、地震保険は使えますか?

A.通常は支払対象になりません。地震保険は主要構造部など建物全体の損害程度を認定する仕組みで、窓ガラスは主要構造部に含まれないためです。契約・特約による違いは保険会社へ確認してください。

Q.DIY用フィルムでも地震対策になりますか?

A.性能が確認された製品を正しく全面施工できれば飛散抑制は期待できます。ただし、大きな窓、網入り・複層・Low-Eガラス、高所窓では、製品選定・熱割れ・施工精度の確認が必要です。

まとめ|震度だけで判断せず「割れた後」に備えましょう

  • 窓ガラスが必ず割れる震度はない
  • 気象庁の表では震度5弱から破損の記載が始まる
  • 主な原因は窓枠の変形と家具・物の衝突
  • 飛散防止フィルムは割れた後の破片を抑える対策
  • カーテンは有効な補助対策だが、単独では不十分
  • 窓ガラスだけの損害は地震保険の対象になりにくい

地震は発生してから窓を対策することができません。まずは寝室・避難経路・大きな窓など、危険度の高い場所から備えることが大切です。

窓の地震対策をヨリ窓へ相談する

ヨリ窓では、神奈川県・東京都・静岡県東部を中心に、ガラスの種類、施工可否、熱割れリスクを確認し、必要な窓からご提案します。現地調査・熱割れ計算・お見積りは無料です。

窓全体の写真と、おおよその横幅・高さをお送りいただくとスムーズです。

無料相談・お見積りはこちら

参考・根拠資料

執筆・監修:窓ガラスフィルム施工専門店 ヨリ窓 代表 早坂 弘貴(建築用ガラスフィルム施工技能士・防犯フィルム施工技能者)

プライバシーポリシー  /  特定商取引法に基づく表記      Copyright (C) 2024 ヨリ窓. All rights Reserved.