マンションでの災害対策

都市部での居住においてマンション生活を選択する方も増加しており、その背景には便利さや安全性が挙げられます。しかし、大都市に多く立地するマンションにも、天災によるリスクは無視できません。特に地震や強風による飛来物の影響が大きな問題となります。

建物の耐震・耐風対策・地震対策

マンションの耐震性は、建物の安全性の重要な指標です。日本では、1978年の宮城県沖地震を契機に建築基準法が改正され、新しい耐震基準が設けられています。しかし、台風時には強風が発生するため、予期せぬ飛来物でのガラス破損事故、地震時のガラス破損事故は起きています。ですので、窓ガラスフィルムを貼ることで飛散防止の措置を取ることが推奨されています。

共用部分の安全確保

マンションでは住民全員が使用する共用部分の安全性確保も重要です。特にエントランスや廊下などは、災害時に避難ルートとなるため、障害物がない状態を保つことが必要です。また、防災機器の点検・整備も定期的に実施しなければなりません。消防設備や消火器、防火扉の点検記録を確認し、万全の状態を保つよう心がけましょう。全住民が協力して、防災訓練を行うことも、非常時の混乱を最小限にするために有効です。

緊急時の避難ルート確保

緊急時に適切な避難行動を取るためには、予め避難ルートを確認し、訓練しておくことが重要です。地震時にはエレベーターが使用できないため、階段を利用することが基本となります。そのため、階段の配置や出口までの経路を家族全員が把握することが重要です。また、避難経路に障害物などがあると迅速な退避が妨げられるため、日頃から整頓を心掛け、必要であれば避難経路の管理委員会に改善を提案することも考慮するべきです。