飛散防止フィルムと防犯フィルムの違いとは?
飛散防止フィルムと防犯フィルムの違いとは?目的別にやさしく解説
※本記事は、窓ガラスフィルムの一般的な性能・用途をもとに、防災・防犯の観点から違いを分かりやすく整理しました。
台風対策や防災対策を調べていると、 「飛散防止フィルム」と「防犯フィルム」という言葉をよく見かけます。
どちらも窓に貼るフィルムですが、 役割・目的はまったく違うという点が、とても重要です。
先に結論|違いは「何から守りたいか」
✔ 飛散防止フィルム:災害時に割れたガラスの破片から人を守る
✔ 防犯フィルム:侵入者の侵入を遅らせ、犯行をあきらめさせる
どちらが優れている、という話ではなく、 「目的が違う対策」だと考えるのが正解です。
飛散防止フィルムとは?|災害時のケガを防ぐための対策
飛散防止フィルムは、地震・台風・強風などで ガラスが割れたときに、破片が室内に飛び散るのを防ぐことを目的としたフィルムです。
- 割れても破片をフィルムが保持
- ケガや二次被害を抑える
- 防災・安全対策が主目的
台風や強風では、 飛来物が窓に当たってガラスが割れるケースが多く、 飛散防止フィルムは「割れた後」を想定した対策として効果を発揮します。
また、飛散防止フィルムの大きな役割のひとつが、 災害時の「避難経路を確保すること」です。
ガラスが割れて床一面に破片が散らばると、 裸足やスリッパでは移動できず、 安全に避難することが難しくなります。
飛散防止フィルムを施工しておくことで、 割れてもガラス片がフィルムに保持され、 室内や出入口・通路の安全性を保ちやすくなります。
防犯フィルムとは?|侵入に時間をかけさせる対策
防犯フィルムは、空き巣や強盗などの ガラスを割って侵入する行為を遅らせることを目的としたフィルムです。
- 厚みがあり、簡単に貫通しにくい
- 叩き割られても穴が開きにくい
- 侵入に時間がかかり、犯行をあきらめさせやすい
防犯の分野では、 「侵入に5分以上かかると約7割が犯行をあきらめる」 という考え方があり、防犯フィルムはこの「時間を稼ぐ役割」を担います。
飛散防止フィルムと防犯フィルムの違い(比較)
| 項目 | 飛散防止フィルム | 防犯フィルム |
|---|---|---|
| 主な目的 | 割れたガラスの破片によるケガ防止 | 侵入を遅らせ、犯行をあきらめさせる |
| 想定シーン | 台風・強風・地震 | 空き巣・強盗などの侵入犯罪 |
| 厚みの目安 | 50〜100μ | 300μ以上 |
| 特徴 | 割れた後の被害拡大を抑える | 割らせにくく、貫通しにくい |
どちらを選べばいい?迷ったときの考え方
✔ 台風・強風・地震対策が目的 → 飛散防止フィルム
✔ 空き巣・強盗対策が目的 → 防犯フィルム
実際には、 立地(海沿い・高台)/窓の位置/家族構成によって、 最適な対策は変わります。
場所ごとに役割を分けて施工することで、 安全性と費用対効果を両立させることも可能です。
写真がなくてもOK/押し売りなし/まずは「状況だけ」でも大丈夫です。
あわせて読みたい関連記事
どの窓に、どの対策が合うか迷ったら
窓の大きさや位置、海沿い・高台などの立地条件によって、 最適なフィルムは変わります。 「うちの場合どう?」という段階で、どうぞ気軽にご相談ください。
まとめ|違いを知ると、窓対策は失敗しにくい
・飛散防止フィルム=災害時の安全対策
・防犯フィルム=侵入を防ぐ時間稼ぎ+災害時の安全対策
・目的に合わせて選ぶことが一番大切
「どの窓に、何を貼るか」を整理することが、 後悔しない窓対策につながります。
前の記事へ
« 台風前チェックリスト|これだけは必ず!窓と強風対策