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可視光線透過率とは?70%の意味・遮熱性能との違いを専門店が解説

可視光線透過率とは?70%の意味・遮熱性能との違いを専門店が解説

こんにちは!窓ガラスフィルム施工専門店のヨリ窓です🌿

遮熱フィルムや目隠しフィルムの性能表で見かける、「可視光線透過率」。70%や50%という数字が、室内の明るさや遮熱性能とどのように関係するのか、分かりにくい方も多いと思います。

この記事では、可視光線透過率の正しい意味、日射透過率・日射熱取得率・遮蔽係数との違い、窓ガラスフィルム選びで失敗しない見方を、公的資料と現行JISをもとに分かりやすく解説します。

30秒で分かる結論

可視光線透過率とは、人の目に見える光が、ガラスやフィルムをどれくらい通り抜けるかを表す割合です。

可視光線透過率70%なら、所定の測定条件で、人の目の感度を考慮した可視光の光束が約70%透過するという意味です。

  • 数値が高いほど、一般に明るさ・眺望を残しやすい
  • 70%でも、室内照度や体感上の明るさが必ず70%になるわけではない
  • 可視光線透過率が高くても、紫外線や近赤外域を抑えられる製品がある
  • 遮熱性能は、日射熱取得率や遮蔽係数も確認する
  • 目隠し性能は、可視光線透過率だけでは判断できない

可視光線透過率とは?人の目に見える光を通す割合

可視光線透過率は、窓ガラスやフィルムに入射した可視光の光束に対して、反対側へ透過した光束が占める割合です。英語では「Visible Light Transmittance」と呼ばれ、VLTと表記されることもあります。

可視光線透過率 = 透過した可視光の光束 ÷ 入射した可視光の光束 × 100

環境省の環境技術実証事業(ETV)資料では、可視光線を380〜780nmの人が視認できる光として、可視光線透過率を透過光束と入射光束の比で説明しています。

ここでいう光束は、単純な光エネルギーの量ではなく、人の目が波長ごとに感じる明るさの違いを考慮した量です。

フィルム単体ではなく「ガラス+フィルム」の数値を確認

窓ガラスフィルムの性能表では、特定のガラスにフィルムを貼った状態の可視光線透過率が掲載される場合があります。

同じフィルムでも、元のガラスが透明・着色・複層・Low-Eなどで異なれば、施工後の明るさや色味も変わります。製品を比べるときは、どのガラスに貼った測定値かを確認しましょう。

可視光線透過率70%は、どのような意味?

可視光線透過率70%は、所定の測定条件で、入射した可視光の光束を100としたときに、約70がガラスやフィルムを透過するという意味です。

可視光線透過率70%のイメージ

ガラスへ入射する可視光の光束:100

反対側へ透過する可視光の光束:約70

ただし、室内がフィルム施工前の70%の明るさになるという意味ではありません。室内の明るさは、窓の方角・面積・時刻・天候・壁や床の色・照明・人の目の順応などでも変わります。

また、70%という数字は「遮熱率70%」や「紫外線を70%カット」という意味でもありません。見ている光の範囲と性能が異なります。

数値は「明るさランク」ではなく、透過光束の割合

可視光線透過率 入射光束100に対する透過光束 数値の読み方
90% 約90 可視光の多くを通す
70% 約70 可視光の約7割を通す
50% 約50 可視光の約半分を通す
20% 約20 通す可視光が比較的少ない

※上表は数値の意味を示すもので、「70%なら十分明るい」といった公式ランクではありません。見え方はガラス・フィルムの色調、反射率、窓面積、室内外の明るさなどで変わります。

日射透過率・遮蔽係数・紫外線カット率との違い

窓ガラスフィルムの性能表には複数の透過率や係数が並びますが、それぞれ評価している対象が異なります。

指標 何を示す? 数値の基本的な見方 主な確認目的
可視光線透過率 人の目に見える光が通る割合 高いほど一般に明るさを残しやすい 室内の明るさ、眺望、濃さ
可視光線反射率 人の目に見える光を反射する割合 高いほど鏡のような反射が出やすい 外観、映り込み、昼間の視線対策
日射透過率 日射エネルギーが直接通り抜ける割合 小さいほど直接透過する日射が少ない 日射全体の光学性能
日射熱取得率 直接透過分+吸収後に室内側へ流れる熱の割合 夏の遮熱では一般に小さいほど有利 室内へ入る総日射熱
遮蔽係数 3mm透明フロートガラスを1とした日射熱取得の比 小さいほど基準ガラスより日射熱を抑えやすい 遮熱フィルムの性能比較
紫外線透過率・遮蔽率 紫外線が通る割合、または遮る割合 透過率は小さいほど、遮蔽率は大きいほど通しにくい 日焼け・色あせ対策

可視光線透過率と日射透過率は同じではない

可視光線透過率は、環境省資料で示される380〜780nmの可視域を対象にしています。一方、日射透過率は、同資料では300〜2500nmの日射を対象にしています。

そのため、可視光線透過率が80%でも、日射透過率が80%になるとは限りません。詳しくは「日射透過率とは?30%なら70%遮熱なのか」をご覧ください。

可視光線透過率が高くても、紫外線を抑えられる

紫外線は可視光とは異なる波長域です。そのため、透明感が高く可視光を多く通すフィルムでも、製品設計によって紫外線の透過を抑えられます。

透明なフィルム=紫外線を通すとは限りません。紫外線性能は、可視光線透過率ではなく、紫外線透過率を確認してください。

可視光線透過率は高いほど良い?目的によって変わります

明るさと眺望をできるだけ残したい場合は、可視光線透過率が高い製品が候補になります。一方、眩しさや画面への映り込みを抑えたい場合は、透過率を少し下げることが役立つ場合があります。

大切なのは「最も高い数値」ではなく、その窓で残したい光と抑えたい眩しさのバランスです。

主な目的 可視光線透過率の考え方 一緒に確認する項目
明るさ・眺望を残す 比較的高い製品を候補にする 色調、透明感、可視光線反射率
西日・眩しさを抑える 必要に応じて透過光を抑える 眩しい時間帯、日射熱取得率
明るさを残して遮熱する 高透過タイプの中で遮熱性能を比較する 遮蔽係数、日射熱取得率、日射透過率
昼間の視線を抑える 透過率だけで決めず、反射との組み合わせを見る 可視光線反射率、室内外の明るさ

窓からの陽射しや眩しさ対策を比較したい方は、「窓の陽射し対策|眩しさ・西日・暑さを抑える方法」も参考にしてください。

可視光線透過率と遮熱・目隠し性能の関係

明るいフィルムでも遮熱できる?

環境省ETV資料では、可視域の透過率が高くても、近赤外域の透過率を低くして遮蔽性能を高める製品があると説明しています。

つまり、可視光線透過率が高い=遮熱できないとは限りません。明るさを残したい場合は、高透過タイプの中で、日射熱取得率や遮蔽係数を比較します。

日射熱取得率については「日射熱取得率とは?数値の見方・日射透過率との違い」、遮蔽係数については「遮蔽係数とは?0.5の正しい意味」で詳しく解説しています。

可視光線透過率が低ければ、目隠しできる?

透過率が低いフィルムは室内を見えにくくする場合がありますが、可視光線透過率だけで目隠し性能は決まりません。

ミラーフィルムの見え方は、主に可視光線反射率と室内外の明るさの差に左右されます。昼間は屋外側が明るいため室内が見えにくくても、夜に室内照明をつけると見え方が逆転することがあります。

目隠しフィルムの注意点

「可視光線透過率が低い」「ミラータイプ」という表示だけで、昼夜を通して外から見えないとは判断できません。夜間も確実に視線を遮りたい場所では、すりガラス調フィルムやカーテン等との組み合わせも検討します。

可視光線透過率を見てフィルムを選ぶ6つのポイント

  1. 最初に目的を整理する
    明るさ、眩しさ、暑さ、昼間の視線、夜間の目隠しのうち、優先するものを決めます。
  2. 元のガラスを確認する
    透明、着色、複層、Low-Eなどで、施工後の透過率や色味、施工可否が変わります。
  3. 同じ試験条件で比較する
    ガラス厚、試験規格、フィルム施工面などが異なる数値を単純比較しないようにします。
  4. 反射率と色調も確認する
    同じ透過率でも、反射感、青み・緑み・灰色などの見え方が異なる場合があります。
  5. 遮熱性能は別の数字で見る
    日射熱取得率・遮蔽係数・日射透過率も確認します。
  6. 実物サンプルを窓に当てて見る
    室内側と屋外側、昼と夜、晴天と曇天で見え方を確認すると失敗を減らせます。

明るさは残したい。でも、暑さや視線も気になる方へ

ヨリ窓では、窓の写真・サイズ・方角・ガラスの種類・昼夜の見え方を確認し、可視光線透過率だけに偏らず、遮熱性能や反射率も含めて候補を整理します。

神奈川県・東京都・静岡県東部で、ご相談・お見積りは無料です。
相談だけ、窓1枚、費用の目安だけでも大丈夫です。

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環境省・JISなどの公的資料から分かること

  • 環境省の環境技術実証事業(ETV)資料は、可視光線透過率を、380〜780nmの可視光について、透過光束と入射光束の比を百分率で表す値として説明しています。
  • 同ETV資料は、光束を人の目の感度で明るさを評価した物理量として説明しています。
  • 同ETV資料は、可視域の透過率が高くても、近赤外域の透過率を低くして遮蔽性能を高める製品があることを示しています。
  • JIS R 3106:2019は、板ガラスの可視光に対する透過率・反射率、日射に対する透過率・反射率・吸収率などを分光測光器で求める試験方法を規定しており、現在有効です。
  • JIS A 5759:2024は、建築物の窓や出入口などのガラスに用いる建築窓ガラス用フィルムについて定める現在有効な規格です。

公的資料の扱いについて

引用した環境省ETV資料は2014年度の資料です。本記事では可視光線透過率の基本定義と分光特性の説明根拠として参照し、規格の現行版については日本規格協会でJIS R 3106:2019JIS A 5759:2024が有効であることを別に確認しています。

個別製品の性能や見え方は、最新のメーカー技術資料と実物サンプルでご確認ください。

建築窓ガラス用フィルムの規格について詳しく知りたい方は、「JIS A 5759とは?窓ガラスフィルム規格とCPマークの違い」もご覧ください。

可視光線透過率についてよくある質問

Q1. 可視光線透過率とは、簡単にいうと何ですか?

A. 人の目に見える光が、ガラスやフィルムをどれくらい通り抜けるかを表す割合です。数値が高いほど、一般に明るさや眺望を残しやすくなります。

Q2. 可視光線透過率70%は、どのような意味ですか?

A. 所定の測定条件で、入射した可視光の光束を100としたとき、約70が透過するという意味です。室内照度や体感上の明るさが必ず施工前の70%になるという意味ではありません。

Q3. 可視光線透過率は高いほど良いですか?

A. 明るさや眺望を残す目的では高い方が向きやすい一方、眩しさを抑えたい場合は透過光を減らすことが役立つ場合があります。目的や窓の方角に合うバランスが大切です。

Q4. 可視光線透過率と日射透過率の違いは何ですか?

A. 可視光線透過率は人の目に見える光が通る割合です。日射透過率は、可視光だけでなく紫外域の一部や近赤外域を含む日射エネルギーが直接通り抜ける割合です。

Q5. 可視光線透過率が高くても、遮熱やUVカットはできますか?

A. 製品によっては可能です。可視光、近赤外域、紫外線は異なる波長域のため、明るさを比較的残しながら近赤外域や紫外線の透過を抑えるフィルムがあります。各性能値を個別に確認してください。

Q6. 可視光線透過率が低ければ、夜も外から見えませんか?

A. 透過率だけでは判断できません。特にミラーフィルムは室内外の明るさの差で見え方が変わり、夜に室内照明をつけると外から見えやすくなる場合があります。

Q7. フィルムを比較するときは何を確認すればよいですか?

A. 同じガラス厚・試験規格などの条件で、可視光線透過率、反射率、日射熱取得率、遮蔽係数を比較します。最後は実物サンプルを窓に当て、色味と昼夜の見え方も確認してください。

まとめ|可視光線透過率は「明るさと見え方」を考える指標

  • 可視光線透過率は、人の目に見える光を通す割合
  • 環境省資料では、可視光を380〜780nmとして説明している
  • 70%は透過光束の割合で、室内が必ず70%の明るさになる意味ではない
  • 日射透過率・遮蔽係数・紫外線カット率とは別の指標
  • 明るい高透過フィルムでも、遮熱・UVカット性能を持つ製品がある
  • 目隠し性能は、反射率と室内外の明るさも含めて判断する
  • 同じ試験条件の性能値と実物サンプルで比較する

明るさを残しながら、暑さ・眩しさ・視線を整えたい。

そのようなご希望は、可視光線透過率だけでなく、反射率・遮蔽係数・日射熱取得率を一緒に見ることで整理しやすくなります。ヨリ窓では、施工できるか分からない段階からご相談いただけます。

神奈川県・東京都・静岡県東部対応。相談だけ、窓1枚からでも大丈夫です。

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参考・根拠資料・引用元

本記事は、以下の公的・一次資料を確認し、一般の方にも分かりやすい表現に再構成しています。規格や製品性能は改定される場合があるため、施工時は最新情報も確認します。

情報確認日:2026年7月27日

執筆・監修

窓ガラスフィルム施工専門店 ヨリ窓|代表 早坂 弘貴

神奈川県・東京都・静岡県東部を中心に、住宅・マンション・店舗・オフィスの遮熱、UVカット、目隠し、防犯、飛散防止フィルムを施工。窓の方角、ガラス構成、用途、熱割れリスクを確認し、目的に合うフィルム選びをご案内しています。

※本記事は一般的な判断材料を提供するもので、個別の窓における性能や施工可否を保証するものではありません。

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